他人と仲良くなれない、職が安定しない、仕事も仕事仲間もつまらない、もしくは面白くない、楽しくないという人の方がはるかに多いでしょうが、最高の仲間と出会えたという人もたまにいます。
それは趣味だったり、仕事だったりで、仕事なら向上心の熱量が同じくらい。趣味なら適度にサポートし合う姿勢があるといったところでしょうか。
で、何の問題もないけど、そういった仲間とはだんだん会えなくなってきます。
仕事なら向上心や処女性が高いほど仕事ができるので、それぞれがもっと高いステージに上がっていくし、上がっていけない人は別の山の階段を登り出すので余計に疎遠になります。
同じ趣味の仲間も、転職、出産、病気、隠居などで段々と集まりにくくなってきます。
そして、年をとれば、若さという一番強力な武器が使えなくなります。
それを言葉の力で補える人もいますが、自分に向かうエネルギーをどこに逃すかという仕組みを持っていないと、人によっては罪悪感や不信感から体を壊す人もいるでしょう。イメージが湧かないかもしれないので、もう少し具体的に説明すると、例えば、営業とか詐欺師みたいな人は口八丁で、モノとか考え方を売り込める人がいますが、同時にそこには騙しているという罪悪感もあったりとか、こんな嘘を信じるなんてと相手を馬鹿にしたり、信用できないと思うようになり、結果、信頼できる人がいないので精神的に幸福感が減っていき、うつ病になったりするわけです。
しかし、いずれにしろ、若さがなくなってくると、与えるものが増えていないと人は近寄ってくれなくなります。特に注意しないといけないのは、与えるものを会社の仕組みに頼っている人です。本人の才覚や努力で積み上げた経験や体験がある人はそれが人を惹きつける力になりますが、会社や組織の中で偉い人だからという理由で引き付けていた人はその組織から離れると誰も寄って来なくなります。
で、何を言いたいかというと、結局、何かを積み上げていかないと人との関わりはどんどん薄くなるし、遠くなるということです。
そして、その結果、出会えた人たちも10年経てば、どんどんいなくなります。
成長力が強い人ほど、早く会えなくなるし、逆に20年とか同じ場所にいられる人は成長できていないわけだから、細胞増殖しない細胞みたいなものです。また、そういう関係でいられるには強力な経済的基盤が必要です。かなり大きな組織でないと無理でしょうし、逆に契約期間が終了したら、即いられなくなるポジションでもあります。
人は収入でも、ポジションでも安定を求めますが、それは結局、10年ほどで姿や形を変えていくので、それを心の拠り所にしても、消えていきますよという話です。
でも、その出会いは無駄ではないわけです。それぞれが次の一歩を進んでいるわけで、だからこそ同じ場所にはいないだけです。そして、その歴史が自分の人生そのものだし、だからこそ、今、この瞬間に最高の出会いを求め続ける必要があるとも言えます。
